
大垣市で子どもの矯正はいつ相談する?開始時期と医院選びの確認点
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著者:田中勝治 歯科医師(田中矯正歯科おとなこども歯科)最終更新日:2026年9月
この記事でわかること
- 子どもの矯正を相談する時期と、実際に治療を始める時期の違い
- 受け口・交叉咬合・開咬など、早めに確認したい噛み合わせのタイミング
- 経過観察・小児矯正・永久歯列の矯正を比較した治療の選択肢
まずお伝えしたいこと
「前歯が重なってきた」「受け口に見える」と気づいても、「まだ子どもだから様子を見てもよいのかな」と迷う保護者の方は少なくありません。子どもの矯正には、全員に共通する治療開始年齢はありません。実は、7〜8歳頃は「全員が矯正を始める年齢」ではなく、上下の前歯などが永久歯へ生え替わり、今後の歯並びや噛み合わせを確認しやすくなる時期の一つです。一方、受け口や交叉咬合(こうさこうごう)などでは、それより早く状態を確認する意味がある場合があります。大垣の当院(田中矯正歯科おとなこども歯科)では、年齢だけで装置を始めるか決めません。歯の生え替わり、上下のあご、噛み合わせを確認し、「今治療する意味があるのか」から考えます。\[Web予約はこちら\]
7〜8歳頃は「治療開始」ではなく、一度確認する時期の目安です
日本臨床矯正歯科医会では、実際に早期治療を始めた年齢として7〜8歳が多いとしています。この頃には、上下の前歯などの永久歯が生えてきます。そのため、
- 永久歯が並ぶ場所が足りそうか
- 前歯がどの方向へ生えているか
- 上あごと下あごの位置関係
- 左右の奥歯の噛み合わせ
- 下あごをずらして噛んでいないか
などを確認しやすくなります。ただし、診察の結果、「今は装置を使わず、生え替わりを見ましょう」となることもあります。相談することと、治療を始めることは別です。
7〜8歳より前でも確認したい噛み合わせがあります
年齢だけを待たず、一度確認した方がよい状態もあります。例えば、
- 下の前歯が上の前歯より前で噛んでいる
- 左右どちらかだけ逆に噛んでいる
- 奥歯を噛んでも前歯が接触しない
- 噛むと下あごが横へ動く
- 永久歯がなかなか生えてこない
- 左右で生え替わりに大きな差がある
場合です。日本小児歯科学会も、3歳児歯科健康診断において、反対咬合、上顎前突(じょうがくぜんとつ)、開咬(かいこう)、叢生(そうせい)、交叉咬合などを経過観察につなげる判定基準として示しています。これは「3歳から矯正を始める」という意味ではありません。早めに状態を知り、治療と経過観察を分けるための確認と考えてください。
受け口・交叉咬合では歯だけでなく、下あごの位置も確認します
受け口は、前歯の傾きだけで生じるとは限りません。上あご・下あごの成長や、噛むときに下あごが前へ動くことが関係する場合があります。また、片側の交叉咬合では、歯を合わせるために下あごを横へずらしていることがあります。そのため、「受け口だからこの装置」「交叉咬合だから広げる」と装置から決めるのではなく、なぜその位置で噛んでいるのかを確認することが大切です。日本矯正歯科学会も、成長期の骨格性下顎前突について診療ガイドラインを公開しています。成長期であっても、将来の成長を正確に予測することには限界があります。
小児矯正は「今治す部分」と「将来整える部分」を分けて考えます
子どもの矯正では、経過観察、第1期治療、第2期治療という考え方があります。
| 選択肢 | 主な目的 | メリット | デメリット・注意点 |
|---|---|---|---|
| 一般歯科・小児歯科 | むし歯・生え替わり・予防管理 | 歯を健康に保ちながら成長を確認できる | 歯並び自体を動かす治療ではない |
| 経過観察 | 生え替わり・成長を見る | 不要な治療を避けられる | 定期的な確認が必要 |
| 第1期治療 | 成長期に対応する意味がある問題へ介入 | 永久歯列になる前に一部の問題へ対応できる | 第2期治療が必要になる場合がある |
| 第2期治療 | 永久歯を細かく移動する | 歯列全体と噛み合わせを調整できる | 治療期間・装置の負担がある |
第1期治療を受ければ、将来の本格矯正や抜歯を必ず避けられるわけではありません。治療前には、「今回の治療は何をゴールにしていますか?」と確認してください。
一般歯科・小児歯科も一緒に見られるか確認してください
矯正治療中にも、永久歯は次々と生えてきます。装置によっては歯みがきも難しくなります。そのため、
- むし歯の確認
- フッ化物の利用
- 歯みがき指導
- 生え替わりの確認
- 歯ぐきの管理
も大切です。当院(田中矯正歯科おとなこども歯科)では、小児歯科・一般歯科にも対応しています。歯を並べることだけでなく、その歯を健康に保ちながら成長を見ることも、小児矯正では重要です。
田中勝治が子どもの矯正でも「成長後の噛み合わせ」を見る理由
田中勝治は、日本大学大学院松戸歯学研究科で矯正歯科学を専攻し、1989年に博士課程を修了しました。大学の矯正研究室で教育・研究に携わった後、1990年に大垣で矯正歯科医院を開設しています。これまで、
- 矯正治療中の下あごの位置
- 顎関節(がくかんせつ)と噛み合わせ
- 奥歯の傾きと顎骨
- 抜歯・非抜歯の判断
- 歯を移動するための装置設計
などについて研究・発表してきました。子どもの前歯が一度きれいに並んでも、その後に永久歯への生え替わりとあごの成長があります。そのため、今の歯並びだけでなく、永久歯がそろったときに上下の歯がどこで噛むのかまで考えることが大切です。
子どもの矯正を考えていくと「機能美」につながります
保護者の方が最初に気づくのは、「前歯がガタガタしている」「受け口になっている」という見た目かもしれません。その希望を丁寧に考えると、永久歯。上あご。下あご。歯根。奥歯。噛み合わせ。成長。まで確認する必要が出てきます。見た目を整えることも大切です。そして、成長後に前歯と奥歯がそれぞれ役割を果たし、無理なく噛めることも大切です。美しく並ぶことと、しっかり噛めることを一つの治療として考える。これが、当院が長年大切にしている「機能美」です。
費用について
小児矯正は、一部の疾患などを除き自由診療となることが一般的です。2026年9月時点では、次の料金体系でご案内しております。金額の詳細は、医院のページにてご確認ください。※当院へ通院中の方、今後通院予定の方、ご紹介の場合は、矯正相談料がかからない案内となっています。小児矯正では年齢や治療段階によって必要な内容が異なるため、公開情報から確認できない費用は本ページでは記載しません。相談時には、
- 今回の費用がどこまでの治療を含むか
- 経過観察時の費用
- 第2期治療が必要になった場合の費用
- 保定までの総額
を確認してください。
よくある質問
Q1:子どもの矯正は何歳で相談すればよいですか?
全員に共通する年齢はありません。7〜8歳頃は永久歯への生え替わりが進み、一度確認しやすい時期です。一方、受け口や交叉咬合などは、それ以前に相談する意味がある場合があります。
Q2:7〜8歳になったら矯正を始めた方がよいですか?
必ず始める必要はありません。7〜8歳は「確認する時期」の一つであり、診察の結果、経過観察になる場合もあります。年齢より、今治療する目的があるかを確認してください。
Q3:小さいうちに矯正すれば、大人の矯正や抜歯を避けられますか?
必ず避けられるとは言えません。永久歯の大きさ、歯を並べるスペース、骨格、前歯の位置などによって将来の治療は変わります。第1期治療で何を目指し、第2期治療の可能性がどの程度あるのかを確認してください。
大垣市で子どもの矯正を相談するときは、次の3点を確認してください
医院を選ぶときは、装置名や開始年齢だけで判断せず、次の3点を確認してみてください。
- 「今治療することで、何を改善するのですか?」
- 「今は治療せず、成長を確認する選択肢はありますか?」
- 「永久歯がそろったあと、どのような歯並びと噛み合わせを目指しますか?」
早く始めること。歯列を広げること。装置を使うこと。それ自体がゴールではありません。当院(田中矯正歯科おとなこども歯科)でも、「今治療した方がよいのか知りたい」「まだ待ってもよいのか聞きたい」という段階からご相談いただけます。成長の途中にある今から、将来どのように並び、どのように噛むのかまで考える。その先に機能美があります。
参考情報
- 公益社団法人 日本臨床矯正歯科医会「最初に矯正歯科に相談するのは、何歳くらいがよいのですか?」(新しいタブで開きます)
- 公益社団法人 日本小児歯科学会「3歳児歯科健康診断における不正咬合の判定基準」(新しいタブで開きます)
- 公益社団法人 日本矯正歯科学会「診療ガイドライン」(新しいタブで開きます)
免責事項
本ページは一般的な情報であり、症状がある場合は歯科医師にご相談ください。正確な診断には対面での診察が必要です。小児矯正の必要性や開始時期は、乳歯・永久歯への生え替わり、歯並び、上下のあごの成長、噛み合わせ、永久歯の位置、お子さんの協力度などによって異なります。早期に矯正治療を行った場合でも、第2期治療や抜歯を必ず避けられるわけではありません。治療を検討する際は、今治療する目的、経過観察という選択肢、メリット・デメリット、将来追加治療が必要になる可能性、費用について説明を受けたうえでご判断ください。










